暗号通貨の背景 2017 9 17
最近は、何かとニュースになることが多い、
暗号通貨(仮想通貨)ですが、
このような「通貨」が出現する背景があります。
それは、「中央銀行は信用できるか」という問題に行き着くのです。
まずは、アラン・グリーンスパン氏の言葉を紹介しましょう。
「金本位制という制度下でなければ、
インフレーションという名の略奪から、我々の資産を守ることはできない。
我々の財産を守るには金が欠かせないのである。
このことをしっかり理解していれば、
政治家たちが金本位制に反感を抱いている理由が容易に理解できるだろう」
(1966年 アラン・グリーンスパン)
さりとて、21世紀のデジタル時代において、
いまさら、「金(Gold)」というのは、古典的な感じがするでしょう。
そこで、「digital Gold」として、暗号通貨が登場したのです。
暗号通貨は、中央銀行にも政府にも依存しない通貨です。
言い換えれば、「国籍のない通貨」、つまり「無国籍通貨」と言えるでしょう。
「それで、信用できるのか」と思った人は、
ブロック・チェーンという技術を理解していない人です。
これは、適切な日本語訳がありませんが、
ここでは、「分散型共有電子記帳システム」としましょう。
この電子記帳は、改ざんが不可能であることと、
24時間365日稼働しているということが特徴です。
さらに話していくと、専門的な話になってしまいますので、
今は、21世紀になったばかりですが、
早くも、「ブロック・チェーンは、21世紀最大の発明になると言われている」と覚えておけばよいでしょう。
これが、Fintech技術の土台にもなる上に、
金融という分野にとどまらず、あらゆる分野に活用可能です。
さらに、AIコンピューターが活躍する土台にもなるでしょう。
21世紀後半には、歴史の教科書で、
紙に印刷した通貨があったことを学ぶようになるでしょう。